まあオカルト程度の信憑性だが

うまいことやる院生(そっから先は未経験なので言及しない)に最も必要な要素は,知能でも記憶力でも発想のセンスでもないような気がする.学歴など言うに及ばず.やるかやらないか,ただそれだけではないかと.どんなに鋭いツッコミができようがどれだけ様々な事項が記憶できようが,どれだけ目覚しいデザインが立てられようが,実際にやらんと0です.ここで言う「やる」というのは論文どんだけ読んだとかウキウキ実験を考え付いたとかということではなく,前調査して実験やって結果出して論文にして投稿して掲載されるという一連のプロセスを完了して初めて「1」だと考えています.つうかこんな要素が絡んでくるのはまさに院生だからでしょうね.時間・労力などのあらゆるリソースが開放されている者ならではのことです.職を持つ大方の人々はやるかやらんかの選択肢も無く,やるしかないのですからね.ってことで,俺もっといろいろやらんとな,と社会党時代の日本政府のように反省した次第です.

その是非はこの際問わないとして,我々の能力というのは実績でしか評価されないのが実情です.客観的指標としても,やらんと0なんです.また,やるかやらんかは個人内にも一定の効果をもたらすと思われます.私は,特に2年位前まではカスドキュンかつゲロ野郎である上に糞,尿,鼻汁,その他体外排泄物・各種有機化合物・産業廃棄物等を1ヶ月分溜めて練り上げた便槽の中に「わーいあったかお風呂だ」と裸で飛び込んでいく奴と同等なくらいのどうしようもないゴミでした.でもまあ今んところ,なんとか標準クラスの活動を展開できているのではないかと思います.この契機になったのは,実際に掲載までのプロセスを経験したことでした.

また,実際にやれば勢い(momentum)が付くものです.そのmomentumに乗っかってしまえばいろいろとなんとかなります.私は,たとえて言うならば,研Qはスピードとパワーだと考えております.これは私のサッカ部時代の恩師かつ驚愕師父であったF先生の教えです.勝つためには小賢しいテクニックなんざ必要なく,速度と力を極限まで高めることが重要で,その力積(インパルス)が結果には直結するということでした.まあそのためにはある種つまらん毎日を過ごさないといけないでしょうが,今のところそのプロセスも私にはけっこう楽しく感じられるので,いっかな.ああ,あと,それが可能な研Q室かどうかも非常に重要ですね.私はとても運が良いと思います.


でも,いぬ大好き.