う,動きそうだ.歴史が.


大変なことになってきている.

測量船めぐり高まる緊張=警備艇20隻を展開−韓国政府

【ソウル19日時事】韓国の外交通商省によると、同国海洋警察庁は19日、日本の海上保安庁の測量船が韓国の主張する排他的経済水域EEZ)に進入した場合に備え、警備艇約20隻を竹島(韓国名・独島)周辺海域などに展開させるなど非常警戒態勢に入った。 
時事通信) - 4月19日21時1分更新

韓国側は,日本が日本領土内で行おうとしている調査に対し,武力行使を行うと恫喝している.つまり,丸腰の調査艇を軍艦の武力でもって拿捕する準備があるとしている.しかしながら,政府船舶の拿捕はもちろん国際法で禁止されている.にもかかわらず,あちらさんの態度はこれもんであり,さらに「国際法を遵守することに何の意味があるだろうか」とかナチス並みの発言を一国の大統領が堂々と吐いており(ほんと呆れるしかないよ・・・韓国の人はほんとにどう思ってるの?恥ずかしくないのこれ?)*1,やる気マンマンである.これはかなり高い確率で武力衝突になる.海上保安庁は「拿捕される場合は自力で退避する」と言っている.本当に今現在竹島へ向かって出航している調査艇の乗組員たちは命がけの仕事をしようとしている.それだけでも涙が出るほどの賞賛に値する.今回ばかりは韓国側が100%悪い.もし拿捕したら国際社会にどう釈明するのだろう?竹島を韓国が不法占拠していることはもはや世界の常識である.もしあちらさんがその行く末を少しでも予測できるのならば,今回は韓国にとって非常に分が悪いことも分かるだろう.しかも,しかも,今回はさらにすごい.

日本がここまでの戦略的思考を持っていたとは....なんと,今,ちょうど

<京都>海上自衛隊護衛艦 全国各地から舞鶴へ集結*2

である.つまり,ちょうど昨日から日本全国ありったけの海自軍艦が舞鶴に集結している.てことは,当然こんな状況なので日本海に全艦を展開している.さらに,アメリカのイージス艦も現在日本海に派遣されている.てことは,今回の行動は海自+アメリカとの合意があった可能性が高い.こんな状態では韓国もうかつに手出しできない.さらに,この舞鶴集結は26日まで予定されており,調査終了まで十分な時間がある.

さらにさらに,韓国の兄貴分,こういうときに間違いなく出しゃばるはずの中国といえば,アメリカに「国賓待遇なんかしないよ.へけけ」と言われたにもかかわらず,胡錦濤主席が果敢にもアメリカ訪問をなんとちょうど昨日から行っている*3.すさまじいタイミングである.しかもこれはアメリカだけでなく他の多くの国を含めた長期の外遊であり,調査期間中,中国海軍を動かすには敏捷性が発揮できない.


したがって,武力衝突になる可能性は限りなく低くなったと思われる.今回ばかりは日本側の下準備がすごすぎる.「敵を知り己を知らば百戦危うからず」であり,さらに言えば,「戦わずして勝つ」である.

百戦百勝は善の善なるものにあらず
 
自国を傷つけず勝つのが上策で、傷ついて勝つのは次善の策である.
敵城を攻略するとなると,その準備に数ヶ月と莫大な費用を要する.
にもかかわらず不用意な命令で攻城戦を開始すれば、多大な犠牲を伴う.
ゆえに,百戦百勝は善の善なるものにあらず.
戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり.
形あるものを攻めず,その機能を失わせるのが目的である.



まさにこれを地で行っている.今回の調査が平穏なままに成功すれば,その計画発案者には素直に尊敬する.俺の理想形だ.いぬ大好き.









戦略論―間接的アプローチ

戦略論―間接的アプローチ

*1:

【海洋調査】盧大統領「第二の侵略行為だ」

 盧大統領は18日、日本の韓国側EEZ水路測量計画に関連し、ハンナラ党を除く野党指導部らと晩餐懇談会を開いた。

 出席者によると、盧大統領はこの日「日本は侵略の野望を捨てていないのではないか。北東アジアの平和を壊している。第2の侵略行為であり、挑発だ」とし、「日本の探査船は政府船舶なので拿捕できないというが、日本の行為を韓国の領土主権侵略行為と見るなら、国際法を遵守することに何の意味があるだろうか」と述べたという。

 盧大統領は「国防責任者に対応準備態勢を聞いたところ、“命令さえ下れば任務を成功させる自信がある”と答えた」と言いながらも、「だがその言葉を聞いていた外交当局者は困惑した表情だったな」と語った、と複数の出席者が伝えている。

 一方、この日の出席者たちも「これ以上‘静かな外交’をする時ではない」と語った。盧大統領は懇談会が終わる頃「日本が今日の会議の雰囲気を見ていたとしたら、考えを変えただろう」と言うほどだった。

シン・ジョンロク記者

朝鮮日報

*2:
京都府舞鶴市にある海上自衛隊の基地で、横須賀、佐世保、呉など全国各地の基地から護衛艦が集結する一斉訓練が始まり、歓迎式典が開かれました。

この訓練は、それぞれの隊の意思疎通や団結を図るため、毎年、年度始めに実施されていて、「たちかぜ」「てんりゅう」などの護衛艦や補給艦23隻、隊員4000人が参加しました。訓練は、きょうから9日間で、指揮官会議や隊員の体育競技などが行われます。
朝日放送) - 4月18日20時4分更新

*3:胡錦濤主席、米国公式訪問をスタート

胡錦濤国家主席は18日、ブッシュ米大統領の招待を受けて、ワシントン州シアトル市から4日間の米国公式訪問を開始した。現地時間午前10時50分、胡主席を乗せた専用機がシアトル市の空港に到着した。胡主席は米国訪問の後、サウジアラビア、モロッコ、ナイジェリア、ケニアを公式訪問する。