やっぱね

あるある大事典>「納豆ダイエット」はねつ造 関西テレビ
1月20日19時17分配信 毎日新聞


 関西テレビ大阪市北区)は20日、今月7日にフジテレビ系で全国放送したテレビ番組「発掘!あるある大事典2」で、事実とは異なる内容が含まれていたと発表した。「納豆を食べるとダイエットができる」との内容だったが、研究者のコメントや被験者の検査データをねつ造していた。同テレビは社内に調査委員会を設け、原因の究明を行うとともに過去の放送分についても検証を行い、番組を継続するかどうかを含めて検討する。また、21日午後9時から放送予定だった同番組は、テーマは納豆ではないが放送を休止し、後ろの番組の「スタメン」を1時間前倒しし、冒頭で一連の経緯を説明する。
 同テレビによると、(1)被験者がやせたことを示すのに別人の写真を使用(2)米の大学教授の発言の日本語訳の一部をねつ造(3)被験者の一部の中性脂肪値が正常値になったとしたが、測定せず(4)納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつ食べた場合の比較で、被験者の血中イソフラボン濃度の結果をねつ造(5)被験者の血中のDHEA(ホルモンの一種)量検査のデータをねつ造、また、許可を得ずグラフを引用――していたことが分かった。
 千草宗一郎社長は「報道機関でもある放送局として、視聴者の信頼を裏切ることになった。誠に申し訳ない」と謝罪した。


 同番組は関西テレビの社員2人と番組制作会社「日本テレワーク」の4人がプロデューサーを務め、テレワーク社の取締役1人がコンプライアンス(法令順守)担当者になっていた。実際の取材は孫請けを含む9チームの番組制作スタッフが行っていたが、どのチームが担当していたかについては「調査中」として明らかにしなかった。
 今回の問題は、「週刊朝日」の取材をきっかけに同テレビが調査を行い、明らかになった。
 健康ブームを背景に健康をテーマにした番組は増える傾向にある。「納豆」の回でも全国の小売店で一時納豆の売り切れが相次ぐなど、社会現象となった。そんな中で起こった今回の不祥事で、改めて放送倫理のあり方が問われそうだ。【北林靖彦】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070120-00000053-mai-soci

俺がねばたまに使う分の納豆が売り切れまくっててうざかったぜえええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!



それにしても今回のはひどいな.ファン・ウソツク教授によるシャンス・なっち捏造事件を髣髴とさせる (参考資料).その即効力・影響力も考えると今回のもまじで悪質だ.それにこの事件からはmotto根が深いところの問題までも想起させられる.それは健康食品業界との癒着の可能性だ.こうやってデータを自由に作り出せ,それを高い視聴率で一方的に流せ,視聴者は無批判にそれを受け入れ,しかもそれが購買意欲にここまで直結するのならば,この番組で都合良く取り上げられるために番組制作側に取り入る人々が現れても何ら不思議ではない.

<番組ねつ造>制作受注会社、他テレビ局でも問題に
1月21日3時3分配信 毎日新聞


 関西テレビから番組制作を受注したテレビ番組制作プロダクション「日本テレワーク」(東京都品川区)は、2年前にも別のテレビ局から制作を請け負った番組で実験結果をねつ造し、放送が打ち切りになっていたことが分かった。
 問題になったのは、テレビ東京で放送されていた「教えて!ウルトラ実験隊」。05年1月25日に放送された花粉症対策の回で、臨床実験中の花粉症治療法の実験結果を紹介したが、実際には効果が現れるまで2週間程度かかるのに5日程度で済ませ、2週間後に効果が現れたかのように放送していた。テレビ東京は関係者4人を処分した。
 テレワークによると、「発掘!あるある大事典2」は制作に人手がかかる番組のため、同社からさらに複数のプロダクションに委託していた。問題を起こしたのはそのうちの1社という。
 同社の横山勇雄経営本部長は毎日新聞の取材に「テレビ東京の問題の後、再発防止策として二重、三重に番組内容をチェックする態勢を整えた。『あるある』は視聴率の高い番組なので、慎重にチェックしてきたつもりだった」と説明。「視聴者、消費者、納豆業界の皆様にご迷惑をおかけし、おわびを申し上げたい」とコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070121-00000006-mai-soci


外部委託形式だと特にこの様に科学的倫理観の欠落した企業が存在する場合でもそのチェックは難しい.というか本当に厳密にチェックするくらいなら多分自社制作したほうが時間もコストも少なく済みそうだ.彼らは高視聴率番組をこのように利用することができるのだから,このままではこうした企業が増加してもおかしくはない.そして上記した懸念が現実化する可能性も飛躍的に上昇する.そして結果的には今回のように全体でマイナスに終わってしまうことになるだろう.


とにかく,簡単に言えば,まじで納豆ブームうざかった.納豆をブームで買うなや糞が.てかブームに踊らされすぎだ.メディアリテラシーは皆無なのか.いくらマーケティング複雑系とはいえ,その効果のパターンも結果の範囲も有限なのだから,やつらは確実に狙ってこういうことを仕掛けてくる.一人が買い物のときに一個多く納豆を買うだけで,とんでもない納豆不足が生じる.それに対して業者は入荷数を増やす.そしてその矢先にこの事件だ.品質保持期間の決して長くない製品であることも考えると,大打撃を受けた業者も多いのではなかろうか.