亀田(笑)


非常に面白い試合だった.いや悪い意味でね.ボクシングとしては見るべきものがなかった.互いの戦術の違いから生まれる後半での差が最初からはっきり予想できたし結局その通りになってしまった.昨日の試合を見る限り内藤選手は非常にやりづらそうだったが,大毅選手も現状でやれることはあれが精一杯だっただろう.明らかに格の違うもの同士をぶつけるとああなる.ただ,大毅選手のタフネスには目を見張るものがあった.まともな指導者の下でやっていたらもっと違う結果になっていただろう.

それはともかく,やはり最後のフロントスープレックス(i.e., 亀田スープレックス,カメダリフト)はまじで爆笑した.いやその前に炸裂した鬼会(おにだまり)で既に吹いていた.まさかボクシングの試合で陣内流柔術を見れるとは.だからあれは投げではなく当身技である.

参考までに(どうせすぐ消えるだろうなあ.このラウンドの動画だけTBSが削除して回ってるらしい)


あと,親父や兄貴からのありがたいアドバイスもバッチリ撮られた様だ(これもすぐ消えるだろう).

親「大殻、勝たへんかったら、わかってるよな?なあ。」
親「玉うってもかまへんから」
亀田兄「おい、大殻。ひじでもいいから目入れろ」
亀田兄「目ぇもっとうてよ 目もっと重点的に」

音声のみでわかりやすい版



ただ,こんな反則指示なんか俺にはどうでも良くて,俺がむしろ怒ったのは,(もう既に削除されていたので紹介できないが)選手入場時に範馬勇次郎に大毅を「俺が唯一認めた男」だの言わせたことだ.あの程度で勇次郎に認められるかよ.指一本で屠られるわ.OK出した板垣先生も何考えてんだか...あれはまじで呆れた.てかむしろ悲しかった.てか勇次郎氏の息子は「グラブをはめる 蹴り技がない 組み技がない 投げ技がない 極め技がない」「以上の理由で君らは闘技者として不完全だッッ」,そう言ってた時期が彼にもありました.とにかく勇次郎出すのはいい演出だろうとは思うので,せめてもう少し彼のキャラを考えた発言をさせて欲しかった.TBSは何も分かってない.世論はもちろんのことだがな.


それにしても,マスコミ内部だけでここまでの報道統制がとられているのはなぜなのだろう?例えば,三男の和毅選手についてはwikipediaにこうある.

2007年夏、和毅はメキシコ武者修業へ旅立った。8月10日、メキシコのパンチョロサレスジムにて、WBCミニマム級25位のホブ・ソラーノとスパーリングしたが苦戦し2ラウンドでリングを降りた。現地で行われた、メキシコのアマチュアの大会「グアンテス・デ・オロ」バンタム級リーグ戦(少年の部)の3戦目で、ギゼルモ・トレロと対戦。判定負けの裁定を受けたが再審議が行われ、無効試合となった。同4戦目では、エクトル・モラレスに判定負けをしたが、日本のメディアでは、「土つかずの4連勝」「無敗の遠征凱旋」「相手を圧倒」など、報道規制が敷かれた。

意味が分からない.確かに例の無効試合以降ぱったりと報道がなされないと思っていたらまさか負けていたとは.「亀田家無敗記録」ってのも内藤戦より先にこの時点で潰えているはずなんだけど・・・まあマスコミってこんなもんか.もうあまり驚きもしなくなってきた.しかしもうこれで確実にこの一家をCMに使うとネガティブイメージにしかならないことは明らかになっただろう.彼らを擁護するメディアも同じく.


とにかく,内藤選手非常におめでとうございます.なぜか勝ったのに大毅選手の10分の1しかファイトマネーもらえなかったけど,これからも頑張って下さい.