ゑ癖留
いまOffice2007を使っている.今回から大幅な変更がなされており,特にインターフェイスとファイル形式の変更はかなり大きい.おかげでbackward compatibilityが相当低くなってしまい,先日の某重大審査会でもこの点にかなり焦らされた.プレゼン用のPCに入ってないとはね・・・しかし僕はその時まだ本当の恐怖というものに,気付いていなかったのである…
いや,word2007とかppt2007とかはまあいいよ.慣れればけっこう使いやすいし,なんか表示きれいだし,直接pdf出力もできるしね.書式変更もライブ・プレビューできるので比較的楽になった.問題はexcel2007だ.いやこれにも利点はある.例えば扱えるデータの上限が大幅に増加している.これまで,例えばエクセル2003では最大で256列のデータしか扱えなかった.しかしながら,当時私は800列のデータを処理する必要があり非常に困っていた.おかげで妙なフリーソフトをいろいろ試したりしたんだが…そのせいでHDDがクラッシュしたのかも…糞が!しかしながら,エクセル2007では16384列まで扱える.問題は一瞬で解決したのである.行に至っては100万行以上というとんでもないことに.だが,すぐに気付いた.その糞みたいな欠陥に.
誤差範囲が指定しづらい.誤差棒が,なぜかデータ系列を選択した時の右クリックメニューにある「データ系列の書式設定」からでは追加できなくなっており,コンテキストツールとして出現する「レイアウト」の「誤差範囲」から追加しなければならなくなった.この時点で既にちょっとイラッとする.しかも,ボタンを押しただけで出てくる候補の中にはユーザー指定のものがなく,いったい誰が使ってるのかようわからん「データ系列の標準誤差」とか「データ系列のパーセンテージ」とかのみ.俺たちはそんなのを表示したいんじゃない.んでセルを指定する場合はその中の「その他の誤差範囲オプション」を押してさらにそれで出現するメニューの中の「ユーザー設定」にチェックをして「値の指定」ボタンを押して出現するウィンドウでやっといつものプラスマイナスを個別に入力することができるようになる.あまりに面倒.グラフ描くたびに (しかも系列ごとに) いちいちこんなことやっとられんよ.馬鹿が.こんな仕様にしたやつまじで殴り倒したい.馬乗りになって笑いながら殴り続けたい.
しかしこれはあくまで使いにくさであって,欠陥ではない.その欠陥とは完全なバグである.俺は作業の性質上,作成したグラフの形式を同様の文脈で使用する別のグラフと同一にしたいため,あるベースのグラフからの「グラフの複製」を行う.んで参照データだけを変える.しか,しかしだ.はあ,はあ,まあデータ系列の参照変更はうまくいく.これはいい.問題はまた誤差範囲だ.はあ,はあ,なんと,「コピーされたグラフ」から「誤差範囲を変更」しようとすると100パーセントの確率で異常終了するのだ.これはわざと別のデータやファイルで同じ条件を設けて実験的に確認したのだから間違いない.有意である.複製グラフの誤差範囲の変更は確実に落ちるのだ.もうこれになったときは本当にキチガイになるかと思うほどムカついた.馬乗り微笑み連撃では堪忍できないかもしれない.
そして,もっとひどいことに,これは某MIBさんから入手した情報であるが,Mac版のExcel2008では誤差範囲のユーザー指定そのものが廃止されたらしい.ありえん.誤差範囲の指定ができないExcelなど使う価値がない.我々の描くグラフにおいて,誤差棒はデータの統計的有意性を視覚的にアピールできる重要な情報である.これが使用できないグラフ作成機能など何の価値もない.しかもきっとアカデミック版とか言ってるんだろうしな.アカデミックな人が全く使用できないアカデミック版など全く笑わせてくれる.マジでMSはこの誤差範囲周りの問題をなんとかできないと,一気にユーザーを減らすことになることを自覚した方がいい.さっさとパッチ出せやこのトンチキが!!!!!!
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