かつて途中まで読んでいたので

最強伝説黒沢をラストまで読んだ.あまりに名作過ぎる.漫画でここまで嗚咽できるのは珍しい.福本先生の主張は「無頼伝涯」やあるいはそれ以前の作品からかもしれないが非常に一貫している.それにラストでは涯と同様の展開を使用している.そして最後の最後,締めくくりは何らかの圧力で打ち切られた感が濃く漂う...あえてこんなチンケなブログで彼の主張というか哲学について説明することもしないが,とにかく読んだ後には非常に昂揚感があり,やる気にさせられる.絵はとんでもなくひどいものだが演出がすごい.この人は漫画家というより演出家だと思う.まあその演出が行き過ぎてアカギではたった一晩の半荘6回の麻雀対決を10年もやってるわけだが...カカカカ..キキキキ...ココココ...ボール投げてバッターが打つまでに2週間かかった山下たろー君や山王戦一試合に1年以上かけたスラダンや試合中いきなり語り始められた相手選手の身の上話に1巻丸まる使ったバキなんて足元にも及ばないほどの丁寧な演出!というかなんというか.

とにかく,黒沢は漫画史に残ると思う.それくらいすごすぎる.



最強伝説黒沢 11 (ビッグコミックス)

最強伝説黒沢 11 (ビッグコミックス)





あ,あと,アカギ20巻も読んだ.黒服(白服)邪魔しすぎだろ.あいつらいなければ鷲巣の勝利でとっくに終わってると思われる.てかまさか一手打つのにあそこまで伸ばしてくるとはなあ...