根拠が分からない

遺族が県を提訴 前橋のパトカー追跡死亡事故 3800万円の賠償請求
2007年9月7日

 前橋市で昨年四月、パトカーに追跡された軽乗用車が川に転落し男性二人が死亡した事故をめぐり、助手席の男性の遺族が「事故はパトカーによる違法な追跡のため」として、県に約三千八百万円を求める国家賠償請求訴訟を前橋地裁に起こしたことが六日、分かった。

 訴状などによると、軽乗用車は昨年四月十一日午後十時五十五分ごろ、同市上沖町の県道で、追い越し禁止区間で前の車を追い越したのを前橋東署のパトカーに見つかり、停止を求められたが逃走。約一分後、七百メートル南の川のフェンスを突き破り約三メートル下に転落、運転者と助手席の男性計二人が全身打撲で間もなく死亡した。

 原告側は「車が川に転落してしまう危険を十分に認識しながら追跡を継続した」などとし、「交通秩序維持の名の下で個人の生命身体の安全が脅かされるのは、本末転倒」と主張。慰謝料や逸失利益から保険金を差し引いた額を請求している。

 前橋東署は昨年九月、運転者を被疑者死亡のまま、業務上過失致死と道交法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検した。県警監察官室は「訴状が届いたばかりなので、内容を検討し、対応を考えたい」とコメントした。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20070907/CK2007090702047092.html


この事件の続報らしいが.

パトカー追跡受け、軽乗用車が川に転落…2人死亡

11日午後10時55分ごろ、前橋市上沖町の市道で、軽乗用車が金網を突き破って約3メートル下の川に転落、乗っていた群馬県富士見村石井、建設作業員阿久沢辰也さん(34)と、同村小暮、同古谷利雄さん(34)が全身を強く打って約2時間後に死亡した。

前橋東署によると、事故の1、2分前、事故現場から約700メートル離れた県道交差点で、軽乗用車が前の車を追い抜こうとしてはみ出し禁止違反をしたのを巡回中だった同署のパトカーが発見、追跡していた。軽乗用車が県道から幅約2・5メートルの市道に入りライトを消してからは、パトカーもサイレンを止めていたという。

同署の狩野茂行副署長は「軽乗用車の安全に配慮し、追跡は適法、適切に行われており、問題はなかった」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060412i302.htm


ここに書いてあるものだけを見ても,死亡した男性は業務上過失致死および酒気帯び運転ならびに無灯火運転,追い越し禁止違反に触れている.まさに満貫.非常に悪質な運転者であることは間違いないのでそりゃマッポも追うだろう.
「違法な追跡」て,なんだい?逃げなければ良かっただけだろ.そりゃあこんな危険な逃げ方されたら無関係な人々を巻き込んだ事故に発展してもおかしくなかったな.んで,そうなったら警察のせいか.まあ確かにサイレンを鳴らしていたほうが周囲の人々の注意を喚起することはできたかもしれない.じゃあ,警察に捕まりそうになったら,自ら危険な感じに運転すれば警察も違法追跡になるので追えなくなって逃走自由自在,そのまま逃げて良いよってことでいいのか?身内が亡くなった心境を考慮してもこの遺族たちは訴訟ゴロにしかみえない.警察相手だからってどんな無茶な叩きやっても良い訳ではないだろう.これと非常に似たケースの判例を見ても,最高裁で追跡の違法性は認められていなかった.そもそも,警察官は怪しい車両を発見した場合にそれを取り締まり,逮捕することで公共の安全と秩序を維持する職責を負う(警察法2条1項、警察官職務執行法2条1項).これで追跡してなかったら職務放棄だ.