社保庁,年金横領問題の会見で着席を着服と言い間違える

動画から。社会保険庁会見
「受給者の方に大きな不安を与えてしまったことにつきまして
この場を借りて改めておわびを申しあげます」

(頭を下げる)

「恐縮でございますけど着服して・・・あぁ、着席して・・・」

(会場から笑い声)

「申し訳ございません、着席して説明させて頂きます」


※問題の動画↓
http://www.fnn-news.com/windowsmedia/sn2007092106_300.asx


http://koerarenaikabe.livedoor.biz/archives/51001383.html


社保庁,普段から着服のことばっか考えすぎ!!!!!!!!!!!!


きっとこういう言い間違いは,会見で話す事柄を文面で暗記しようとしたせいで起きたのではないかと思う.我々の世界でも発表内容を一度書き出して暗記するやり方を使う人がいるのだから,役人だったらなおさらありうることだ.この方法は確かに事前に推敲できることや事前の時間の調整がしやすいことやそれにより安心感を得られるなどの利点もあるが,同時に幾つもの理由で推奨できない.まず,このように有り得ない間違いを犯しやすい.内容よりも文章自体に注意が行ってしまうためである.構成や順序を覚えるほうがはるかに経済的で効率的だし,「座って説明することを断る」という内容から着服という言葉は絶対に出てこない.しかし「着席」と覚えていたら似たような字面である「着服」が出てくることはありうる.しかも普段から着服のことばかり考えてるんだろうし.次に,記憶内の文章を読むことになるのでテンポやリズムや抑揚が単調になりやすい.聴衆の「返し」に合わせて流れを臨機応変に調整することができない.一歩でも脱線すれば突然その先が闇に包まれてしまう.また,最初に文章として書き出すために,書き言葉を使う確率が高い.これらは聴衆が超時空瞑想に陥ってしまう危険性を飛躍的に高める.また,内容が一瞬トんでしまった場合,かなり遡って言い直してしまう可能性がある.これは文章を段落単位で記憶する場合が多いからである.この場合,初頭効果やトピックセンテンス構成のため第一文まで戻ると比較的思い出しやすくなり,結果としてそこまで記憶を遡ることになる.もちろん喋りもである.そんで,最大の問題点が記憶負荷がはんぱじゃないということであり,この理由だけで俺はこの方法を採用することができません.長い文章たくさん覚えるのとかまじむり.