字が汚い

幼少の頃から,私は字が汚い.自分の名前を書いても汚い.マジックとか太めので書いたらもう何がなんだか,ヒエログリフのようになるのである.漢字の書き取りは苦痛でしかなかったし,習字の時間などは吐き気すら催した.いちお一度だけ習字で校内入選という栄誉を得たことはあったが,このとき書いた字は「犬」だった.私の犬好きの心の現われか?(現在うちには犬が7匹いる).

しかし,鏡映描写課題では恐るべき正確性を発揮した.これは時効だろうから言うが,硬筆で市内入選をとったのは,紙の下にお手本を敷いてなぞったものだった.すなわち,すでにある線をなぞるのはそれなりにうまいということになる.じゃあなぜ見本の線がなくなると汚いのか.

ひとつ考えられるのは,文字の心的表象がグズグズのビッチビチに腐れてぶっ崩れて壊れ切ってしまっている可能性だろう.俺の文字は頭の中にあるときからすでにグロくなっているという説である.これはなんとなくありそうである.
もう一つ,文字表象を身体動作に変換する際にエラーがある可能性もあるけどこれだとなんか面白くないしちょっとへこむので考えないことにする.