波状攻撃

中国農民ら国連に直訴

 アナン国連事務総長の訪中に合わせ、官僚の横暴・腐敗や司法の不公正などを訴える地方の農民ら計約三百人が十九日から二十日にかけ、北京の国連事務所に押しかけた。国連事務所前に集まった陳情者は「SOS 中国に人権なし」などと書かれた布や陳情書を掲げ、政府批判を叫んだ。公安当局は陳情者をバスなどで派出所などに連行したほか、二十日は道路封鎖などを行い、取り締まった。農民ら陳情者は今月一日の連休などには天安門広場や中国要人がいる中南海に、数百人から千人が波状的に押しかけた。(北京 野口東秀)
産経新聞) - 5月21日2時56分更新

アナン事務総長はこの段階で日本に忠告をしてしまう*1前に,今回自分が訪れる予定の国々で何が起きているかを注意深く観察するべきだ.各国がどんな国であるかをよく知るべきだ.これら国家間の緊張がなぜ,どこから生まれるか,現場を見て考えれば分かるはずだ.張子の虎,トロイの木馬,その中身がどんなものか,覗いてみれば全て一目瞭然だ.



*1:アナン国連総長靖国問題に懸念「緊張増している」
 来日中のアナン国連事務総長は18日、都内で記者会見し、小泉首相靖国神社参拝問題について、「日本の安保理常任理事国入り問題(に影響している)だけでなく、(日中・日韓間の)緊張を増してしまっている」と懸念を示した。

 事務総長は「隣国同士にはそれぞれの考え、立場がある」と首相の靖国参拝に一定の理解を示しながらも、「域内の国々は互いに相手を理解しており、何が相手を挑発しているのかわかるはず。各国首脳が寛大なジェスチャーを示す必要がある」と、当事者同士の歩み寄りによる解決を促した。

 事務総長は訪韓後の16日に来日。小泉首相や安倍官房長官らと会談し、国連改革やアジア情勢について話し合った。19日に日本を離れ、中国を訪問する予定。

(2006年5月19日0時26分 読売新聞)